同じオペレーター(遺伝子の転写を制御する配列)によって制御されている一組の遺伝子。
これら遺伝子たちは代謝あるいは機能のうえで関連し合っていることが多い。
オペロンには誘導オペロン、抑制オペロンがある。
誘導オペロン | 枯渇すると遺伝子が誘導されるオペロン |
抑制オペロン | 飽和すると遺伝子が抑制されるオペロン |
がある。ラクトースオペロンは誘導オペロンの例、トリプトファンオペロンは抑制オペロンの例としてよく用いられている。
ラクトースオペロンは、 グルコースが少ないときにラクトースを使用できるようにするオペロン です。
①:グルコースが少ない → アクチベーターが結合し、RNAポリメラーゼがDNAに結合
②:ラクトースが多い → リプレッサー(転写を抑制する酵素)とラクトースが結合し、リプレッサーが不活化
という2つの条件が揃った場合にラクトースオペロンがONになります。
トリプトファンオペロンは、 トリプトファンが多いときにトリプトファンを産生しないようにするオペロン です。
①:トリプトファンが多い → リプレッサーとトリプトファンが結合し、リプレッサーが活性化
という条件下でトリプトファンオペロンがOFFになります。
オペロンは同じオペレーター(遺伝子の転写を制御する配列)によって制御されている一組の遺伝子
抑制オペロン、誘導オペロンがある
機構としては、「リプレッサーと転写に関連するものが結合して活性化するか不活性化することによって制御」が基本